インタラクティブアート作品「月と太陽ふたつの香りで夜明けの感動を作る」


今年2018年始めに開催された、インタラクティブアートの展覧会で使われた香りを調香した時のことを振り返って、オリジナルの香りはどのように作られているのかを記事にしました。

between_connection_in_sensory_space

こちらの記事でご紹介した、今年の初めに開催されたインタラクティブアート「between:connection in sensory space」展覧会で使われた香りは2種類でした。

2人ペアになって部屋に入り、別々の香りがセットされた2本の円筒状のディフューザーを挟んでお互いに向かい合うという観賞スタイル。

インタラクティブ(体験型)アートなので、お互いの立ち位置や視線でディフューザーから出る香りの量が調節されるように計算されていました。

そのようなセンサーになっていることだけでもすごい!と思ったのですが、お打合せでいただいたのは、「月の香り」と「太陽の香り」を作ってくださいというオーダーでした。

さらに、月の香りと太陽の香りが空中で混ざり合ったとき、「夜明けの感動」になるようにしてくださいとも。

単純に、おもしろい!と思ったのと同時にこれはハードルが高いぞと覚悟したのを覚えています。納期は2週間もなく、年末まであと片手でカウントダウン・・・という状況でした。

香り空間演出sceneryscent

舞台演出として香り空間演出する場合でも、アート作品に香りづけをする場合でも同じなのですが、シーナリーセントの調香作業はアーティストが創り出すものではありません。

アーティストはあくまでも作品のアーティストであり舞台演出家、その他表舞台に立つ方々であるため、香り作りはイチ専門職「デザイナー」の立場にいます。

何かの匂いの再現ではなく、この作品のように非常に抽象的な香りのオーダーの場合は、アーティストの想い描く【芯】が重要になります。

どのような香りをイメージしているか、色、季節感、温度などあらゆる言葉を使って伝えていただき、調香師がそのイメージを理解したうえで第一の香りサンプルが出来上がります。

サンプルを嗅いでもらったらイメージの擦り合わせをして再調整。

最後に微調整を行いながら平均3回のやり取りで香りを納品できるまでになります。

月の一般的なイメージとしては「静寂」「神秘的」、月光は温冷なら「冷」、明暗なら「暗」ではないでしょうか。

対照的に太陽は、「煌びやか」「華々しい」「明るい」などのイメージを持ちます。

それらイメージを一つ一つの香料に当てはめ、同じようなイメージをもつ香料をチョイスしてブレンドしていきます。

月の香りのアクセントになったのは「金属様の」というアーティストである先生からのキーワードから採用した、冷たさや硬さをイメージさせる香料を使ったこと。

太陽のキラキラしたイメージはフレッシュな酸味のあるフルーツをアクセントに持ってきました。

2つの香りが出来た段階で、最後その2つが混ざった「夜明けの感動」に近づけるべく、バランスを調整して出来上がりです。

匂いの再現と抽象的なイメージの香り

難しいようでいて実は抽象的なイメージの香りを作ることはそれほど難しくなく、〇〇の匂いを再現してというオーダーの方が実は難しかったりします。

抽象的なものは答えが1つではないからです。反対に再現の方は答えは1つ。視覚的なヒントがなくても、その香りを嗅いだだけでほぼ全ての人が「あ、〇〇の匂い!」と判別できなければいけません。

お菓子などに入っている食品添加物の匂いを思い浮かべてください。本物のオレンジの香りと「オレンジ風味」は違いますよね。

本物の香りに近づけようとするほど難しく、使用する香料も増えてしまいますが、やはり「〇〇風」より本物がそこにあるかのように香りが漂う方が好まれます。

どのような調香オーダーでも妥協はしません。シーナリーセントの事業理念にもあるように

・お客様に夢と感動の記憶を提供する
・香りの押し付けはしない

シーナリーセントはこの2つの軸を持って香りを作っています。

アート作品・ライブイベント演出・舞台演出など最適な香り演出のプランをご提案します。ぜひお問合せ下さい。

香り空間プロデュースScenery Scent(シーナリーセント)
〒541-0042 大阪市中央区今橋2-3-16MID今橋ビル1F
Mail:infodesk@sceneryscent.com
TEL:079-558-7860

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