EURYDICE 2016109


10/9、第67回美学会全国大会が同志社大学にて行われました。

パリ第一大学パンテオン-ソルボンヌ哲学の教授でおられるシャンタル・ジャケ先生を招いた公開講演を記念して、学会懇親会の席でアートパフォーマンスが行われ、調香を担当させていただきました。

パフォーマンステーマは“Eurydice”。

エウリュディス。
eurydice

エウリュディスはギリシャ神話に出てくる森の精で、

竪琴を奏でた音楽ですべてを魅了したオルフェウスの妻としてギリシャ神話に登場します。

今回、調香のオファーをいただいた京都嵯峨芸術大学メディアアート研究室からのご要望は、このエウリュディスのイメージの香りの作成でした。

シャンタル・ジャケ先生が「香りと音楽」というタイトルでの講演でしたので、このテーマを選ばれたのだと思います。

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↑当日配布されたポストカードに、私もクレジットの記載がありとても嬉しかったです^ ^

 

オルフェウスとエウリュディスのエピソードはインターネットで調べることができますので、ここで詳しく説明はしませんが、「見るなの禁止」の類型にあたります。

以前、精神科医の北山修の講演を聴いたときに、「見るなの禁止」を精神分析の観点から解説していたのを思い出しました。

日本神話では、「イザナキとイザナミ」、昔話ではご存知「つるのおんがえし」が典型ですが、どのエピソードもハッピーエンドではありませんね。

そんなエピソードを持つ、エウリュディスはどんな匂いをもっていたのでしょうか。

神聖、大地に根を張る植物、森林、乳児、女性の腋、肉感、生と死のはざま、そして死者・・・

さまざまなキーワードが並びましたが、調香はあまり難しくはなかったです。さまざまな有機物から抽出する天然のエッセンシャルオイルには、そんなイメージを内包した香りが多いからです。

足りない部分は、調合香料を追加して仕上げました。

イメージ通りだという評価が、本当に光栄でした。

 

シャンタル・ジャケ先生の著書「匂いの哲学」。

監訳は、今回のパフォーマンスプロデューサーでもある岩崎陽子先生です。

私も早速購入し、サインと写真を撮っていただきました。

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「匂い」を芸術と哲学の観点から、余すことなく考察された文献です。

ゆっくり時間を掛けて味わいたいと思います^ ^

 

アロマ空間デザイナーkanae

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