伝統芸能をさらに深く味わう最新の演出方法


機会がないとなかなか鑑賞することが少なくなっている古典芸能ですが、最近は趣向を凝らしてさまざまな演出が行われていますね。

スーパー歌舞伎は最たるもので有名ですが、MICEイベントなどでは能や狂言の演目も現代ものを採用したり、最近では、和泉流狂言師の野村万蔵さんは映像空間演出のNAKEDとEXILE TRIBEとコラボして狂言を舞い、話題になりました。

大阪発祥の文楽も、海外芸術とのコラボや音楽とのコラボもしていたりで、新しい演出を使って老若男女問わずまた海外客へ日本の伝統芸能のすばらしさを理解してもらう取り組みをされています。

プロジェクションマッピングなど映像に匂い・香りを演出して、よりリアルさや驚きを追求したイベントは徐々に増えてきていますが、このような古典芸能における演出方法で「香り」はありませんでした。

役者がお香を焚きしめて、衣装に匂いを染み込ませていることはありますが、意図的に演目の一場面で、匂い・香りを演出しているというのは、私の知っている限りでは聞いたことがありません。

2017年12月2日(土)国立文楽劇場小ホールにおいて、一般社団法人 関西伝統芸能女流振興会主催の初舞台「ましろ会」が行われます。

ましろ会は邦楽を中心とした舞台ですが、ワークショップなどがあり伝統芸能になじみのない初めての方でも入りやすく、分かりやすく楽しめる内容です。

日本初!この伝統芸能の催しで【香り演出】をお手伝いさせていただきます。

2017年12月2日(土)国立文楽劇場小ホール

《第一部》13時開演
一、舞踊 義太夫「万才(まんざい)」
一、長唄 「鷺娘(さぎむすめ)」
一、常磐津 「薪荷雪間市川(たきぎおうゆきまのいちかわ)山姥」
初めて邦楽を聞かれる方にもわかりやすく、楽しめる内容を心掛けて構成、「冬」をテーマにしています。

《第二部》16時半開演

一、義太夫「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」
一、長唄「俄獅子(にわかじし)」
一、常磐津「婦系図(おんなけいず)湯島境内の段」
四季を感じて頂ける趣向にしました。太棹(ふとざお)の響きが表現する桜満開の道行に、秋の長唄らしい俄獅子、新派の名作を常磐津で……。冬の湯島境内の場です。

それぞれに内容の違うワークショップを予定しています。

という盛りだくさんの内容!

香り演出をさせていただくのは、第二部の義太夫「義経千本桜」、長唄「俄獅子」、常磐津「婦系図(おんなけいず)」の3つです。

邦楽に香りを演出するって、どんな風に作るのか?

それは、それぞれのストーリーの特に印象深い場面を香りにしていきます。

ご存じの方は、既に少し想像できるかもしれませんが……義経千本桜で使いたいのは、やはり桜の香りですね。

でも匂いや香りは、嗅ぐその瞬間の環境に左右されるところが大きいもの。

春うららかな柔らかい陽が差している桜風景なのか、妖艶さを醸し出ている夜桜風景なのか、5分咲きか、満開か、散った後の桜じゅうたんか。

そして、その桜をどのように見ているのか。眺めている役者の情景も加わって香りを作っていきます。

このように、桜は桜でも、それぞれのシーンや心情できっと香りが少しずつ違うのだろうということが分かりますね。

「俄獅子」は、吉原遊郭が舞台なので、遊郭をイメージさせるような香り。

「婦系図(おんなけいず)」は、湯島境内の段というとても有名なワンシーンを印象づける香りです。

まだ完成していないし、ネタばれになってもいけないので、どんな香りか詳しくお伝えできなくて残念です。

そして、香りの舞台演出に使う機材はこちら、セントマシーンAN1000-1。
特殊効果香り演出セントマシーンAN1000-1調光卓と言われる、照明を操作するコントローラーで遠隔操作が可能です。調光卓がなくても、リモコンでの遠隔操作が可能です。詳しくは、画像をクリック!

先日、12月の催しに先駆けて第一回「麻の葉サロン」に参加しました。

義経千本桜を演奏していただく女流義太夫の豊澤住輔先生に、義太夫の楽しみ方や、普通の三味線と義太夫三味線の違いなどを教えていただきました。

義太夫とは、義太夫三味線と唄で心情や風景を表す邦楽のひとつです。これに人形が加わったものが人形浄瑠璃、大阪上方では文楽と呼ばれるものになります。

「音色で心情や風景を表す」ことは、目には見えないけれどあたかもそこにあるように想像を掻き立てるという芸術のあり方が、香りとまったく同じ!

どうして香り演出のご依頼をいただいたのかが分かりました。

そして、私も義太夫三味線を体験させていただきました^^

ギターさえも弾かない私ですが、こんな機会はめったにないと恥を忍んで体験させてもらいました。難しかったです!

情景を音で表す義太夫と舞、情景を香りで表す香り演出【邦楽×香り】はどのような舞台になるのでしょうか。

ステージ演出として視覚効果ほど驚きはないかもしれませんが、【香り演出】は、観る人の無意識にじんわりと染み入り、内容をさらに深く味わえる、視覚効果演出には不可能な最新の演出方法だと言えるでしょう。

もちろん日本初の試みです!皆さんもぜひ体験してください。

一般社団法人 関西伝統芸能女流振興会主催「ましろ会」
12月2日(土)@国立文楽劇場小ホール


香りは、言葉にできない想いを代弁したり、自分でも忘れていたような古い大切な記憶を思い起こさせてくれたり、目に見えないぶん地味だけど、嗅覚は五感のなかではいちばん心の琴線に触れるもの。

今あなたが嗅いでいるその匂いは、何十年もあとに「今」を振り返る大事な道しるべとなります。

香り空間プロデュースScenery Scent(シーナリーセント)
〒541-0042 大阪市中央区今橋2-3-16MID今橋ビル1F
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