劇中の場面作りに使える香り演出事例:廃墟の匂い?!


ステージイベントの香り空間演出の仕事をするようになってから、私自身、勉強のためにも機会を見つけては演劇やイベントを観に行きます。

チラシを見て興味を惹かれるものだったり、知人が関わっている舞台だったり、大小問わず行きますが、劇中のさまざまなシーンでの風景やキャストの心情は、ステージセット・照明・映像・場合によってはスモークなどの特殊効果を駆使して表現されていますよね。

忘れられない印象深いシーンにさせるために、趣向を凝らした舞台美術は本当に感動しますが、そこに匂い・香り演出が加わると……どうなるのでしょうか。


上の表は、東邦大学医学部名誉教授・鳥居鎮夫先生著「嗅脳―嗅脳刺激で感情コントロールの達人になる!―」からの引用です。

人間の五感(嗅覚・味覚・聴覚・触覚・視覚)の、感情と知覚(認知)への影響度を比率であらわしたものです。

わかりやすいように注釈を加えています。

ステージ演出の場合で考えると、

嗅覚は「匂い・香り」、聴覚は音響や音楽、触覚は振動や雨・風・雪などの特殊効果演出、視覚は舞台セットや照明・映像・スモークやレーザー・炎などの特殊効果にあたりますね。

この表を見ると実は、いちばん感情を動かすのは「嗅覚」であるということが分かります。

よく、人間の情報量の8割は視覚からと聞きますが、快・不快・喜怒哀楽などの感情への影響は2割程度という結果が出ているのは驚きですね。

嗅覚が感情を動かすのが得意なのはなぜか、【演出家・プロデューサー必見!香りを使った空間演出のメリットと課題解決法】の資料で触れています。ご興味ある方はぜひ資料をご覧ください。

資料ダウンロードページはこちら

この結果からもわかる通り、演劇などの舞台演出で、印象的なシーンにしたい場合の演出には「匂い・香り」を効果的に使うことで、観客の感情を大きく動かすことができるのです。

廃墟の匂い

さて前置きが長くなってしまいましたが、ずっとロングラン公演をされているとある劇場用に「廃墟」の香りを作りました。

「廃墟」の香りとは、演劇ではどんな場面で使えるのでしょうか。

廃墟の香りって一体どんな匂い?!と驚かれる方も多いのですが、劇中では意外と使用頻度が高そうです。

廃墟の香り

この劇場では、廃墟と化した古い工場のなかでストーリーが進んでいくので、「廃墟」がメインテーマでもありました。

ほかに私が観劇した中では、古い建物・古い蔵の中で見つけた一冊の本からストーリーがはじまる、というお話がありました。

殺陣を中心とした演劇では、時代を感じさせるような蔵やお屋敷のシーンが多かったり、ホラー映画で主役がさびれた古い家を訪れるシーンでは、怖さを倍増させるように廃墟の香りを噴霧した4D映画もあります。

例えばジブリの「天空の城ラピュタ」の、廃墟化したラピュタのイメージにも合いますね。

このように、一見不思議な匂いでも、観客に場所や風景のシーンを印象深くさせるために【視覚的効果プラス香り演出】を取り入れると、非常に高い効果を発揮してくれるのです。

廃墟の香りってどんな匂い?じつは天然香料だけで作られています。香りを作成した時のブログはこちら→「廃墟」

 

廃墟の他にも「劇中の場面作りに使える香り演出事例」は、たくさんあります。

シリーズでまたご紹介していきたいと思います。


香り空間プロデュースSceneryScent(シーナリーセント)は、ストーリーや台本を参考に、最適な匂い・香り演出のプランをご提案いたします。常備しているサンプル以外でも劇中のあらゆるシーンの香りを作ります。

香りは、言葉にできない想いを代弁したり、自分でも忘れていたような古い大切な記憶を思い起こさせてくれたり、目に見えないぶん地味だけど、嗅覚は五感のなかではいちばん心の琴線に触れるもの。

今あなたが嗅いでいるその匂いは、何十年もあとに「今」を振り返る大事な道しるべとなります。

香り空間プロデュースScenery Scent(シーナリーセント)
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