11月30日代表登壇レポートーPlug and Play Japan主催「いま消費者が求める体験価値とは?」
2021年11月30日
[お知らせ]
2016年9月12日
Landscapeデザイナーという職業があるなら、Aromascapeデザイナーもありじゃない?
と、内々で話していました。
Aromascape=かおり風景
香りは、鼻で嗅ぐものではなくこころで感じるもの。
その証拠に、鼻のなかの嗅覚を感じる細胞が生きていても、脳の一部が損傷されるとまったく匂いがしません。
嗅覚の異常は、心因性のものもあります。
同じ香りでも、コンテキスト(文脈)でもまったく違うにおいにもなります。
でも、においの情報は記憶の深いところにいつまでも残っていて、再びそのにおいを嗅いだときに、付随する記憶も一緒にハッと思い出されるのです。
有名な、マルセル・プルーストの著書「失われた時を求めて」の冒頭部分に書かれていることから、香りによって記憶が再生されることを”プルースト効果”と呼びます。
目には見えないにおい・かおりは、軽視され後まわしにされがちですが、人の人生を豊かにします。
もし、嗅覚がなくなってしまったら・・・命はあっても人生が色褪せたような絶望感に襲われるでしょう。
何を食べても味がわからなくなったり
子どもを抱きしめても何もにおいがしない
何十年ぶりかに帰ったふるさとのにおいも
自分の家のにおいも。
においがする・香りがあるって、本当は人が生きていく上でとても重要な役割を果たしているのです。
もし私が人生の最期を迎えるとき、叶うならもう一度嗅ぎたい香りは?と聞かれたら
“子どもが赤ちゃんだったころの頭のにおい”かも知れません^ ^
人はみんなそれぞれの”香りの記憶”がある。
どうしても、あなたがもう一度嗅ぎたい香りはどんなにおいですか?
10年、20年経ってから、
「あのときのあの香り、もう一度嗅いでみたい!」
そんな風に言われるAromascapeデザイナーになれたら。
大好きな京の香老舗、松栄堂が主催している「かおり風景」エッセイコンテスト。
金賞受賞の作品がとてもすてきですので、ぜひ読んでみてください。
アロマ空間デザイナーkanae