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2019年1月6日

香り演出機器Scent Machine(セントマシン)AN1000-1開発秘話

エンターテイメント業界で特殊効果演出のひとつとして使える香り空間機器Scent Machine(セントマシン)AN1000-1開発秘話をご紹介します。

Scenery Scent(シーナリーセント)が初めてイベントホールで使用するための調香を担当したのは、2012年デザイン・クリエイティブセンター神戸で行われた「神戸ART JAM」でしたが、セントマシンの前駆的なものはすでにこの時に使われていました。

今も懇意にお付き合いをしていただいている舞台特殊効果の企業様とのご縁は、このイベントでご一緒させていただいたことがはじまりでした。

そこで企業の担当者さんから、「もう20年近く前からコンサートやお芝居で香り演出の需要はあるが、なかなか専門的に扱う業者が見つからない。」といった要望をお聞きしたことから、Scenery Scentが香り演出をメイン事業にシフトしていったきっかけでもあります。

劇場の香り演出

 

香り演出機器を開発したきっかけ

それから少しずつ香り演出プロデュースのお仕事をいただく中で、それまで完全に分野外だった「舞台演出」の業界を少しずつ知っていくことになります。

お芝居やコンサートなどで匂いや香りを扱うには舞台上に置いたディフューザーを遠隔操作しないといけませんが、初期の頃に使っていた前駆の香り演出機器は、実はWi-Fiを使って制御していたのです。

業界の方なら、暗黙の了解でイベント等の通信でWi-Fiは使わないことが多いと思いますが、通信プロトコル「DMX512」が舞台裏方の業界では非常にメジャーな規格で、演出効果には必須であるという事はこの事業を始めてから知った事実でした。

当時のクライアント様に「このディフューザー、DMXに対応していたらいいのにね。」と言われた事が、それまで使っていた機器を見直すきっかけとなったのです。

演劇の香り演出

セントマシンの販売品開発にあたり非常に重要な転機を与えてくださったロングラン公演をされているシアターがあります。

演出ネタバレ厳禁なので場所は書けませんが、2016年にこのシアター専用のリモコンスイッチで動く形の香り演出装置を製作させてもらったことで、商品開発にあたり非常に多くのヒントを得ることができたのです。

特殊な構造をしている舞台セット裏に、装置として常設していただくための香り演出装置。それはそれは多くの課題が生まれては消し、生まれては消し…試行錯誤の繰り返しでした。

本体の大きさ
本体の音

香り噴出の勢い
設置場所
複数の香りの切換え
など、商品として発売できる機器にするためには非常に多くの問題点が表出したのです。

そしてその年の暮れ、シアター専用の香り演出装置を作ったことで得た経験と、DMX搭載を希望する声を合わせてScent Machine AN1000-1の開発プロジェクトを組み、本格的に着手することになったのです。

後半へ続きます。

Scent Machine(セントマシン)AN1000-1の詳細は画像をクリックしてください。

株式会社SceneryScent(シーナリーセント)
〒541-0047 大阪市中央区淡路町3丁目4−13 東和ビル501
Mail:infodesk@sceneryscent.com
TEL:06-6202-8022


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